外来種の絵が出来るまで
今回「外来種」をテーマにするにあたって
最初、ヤン・ファーブルみたいにコガネムシを
実際に集めて作品にしようか
などと考えていたのですが、
「種」だと植物だし、
直接環境省にお問い合わせした方が
いいかなっっっっ
などと思いまして、
環境省のHPに掲載されている画像を使いました。
HPのスクリーンショット。
ナガエツルノゲイトウの画像。
これを鉛筆で輪郭だけ描いてみたのが2017年12月21日。
水彩(時々遊びで描いたりはしていたものの、ちゃんと描くのは高校生ぶりかも)
で描いたのが同じ年の12月28日。
他の外来種の画像も試して、
もう一度描いてみたのが、2018年3月18日。
ちなみに水彩はボタニカルアート風に、背景を白く抜いています。
その時は、ロイヤルコペンハーゲンの「フローラダニカ」シリーズを意識して、
現時点での国の姿‥などと思いながら描いています。
画像は有楽町にあるロイヤルコペンハーゲン旗艦店のフローラダニカ。
油絵にしてみては?とのアドバイスを受けて
スペイン留学以来25年ぶりぐらいに描いたのが2018年4月。
1993年のスペイン(マドリッド)留学中はデッサンがほとんどで、
あまり油絵を描いてませんが、
プラド美術館で再三見たリベラなどの
下地を茶系統で描くやり方で
やや宗教画のような意識を持ちつつ
過度に美化したり劣化させないように描きました。
なんとなく、背景の黒のテイストが似ているかと
余談ですが、スペイン絵画は他の作家も黒が美しいですね。
昨年危険生物がよく取り上げられ、
外来種が過度に危険視されるのも
楽観視されるのも
どうも違うなと思ったからです。
つまりは「脚色」の危険性ですね。
もともと観賞用で導入されたような経緯があるせいか、
写真で見ていても美しい。
美しいものは遠くから様々な物を
良くも悪くも結びつけてしまう。
外来種でも美しいものは美しい。
でも安易に考えて増やしてはいけない
それはなぜなのか?
そこが生命の謎であり魅力ではないかと、
わたしは思います。
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