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2020年5月12日 (火)

Bloom Studio 1回目

ODAIBAではなくODORIBAにあるBloom Studio(ブルスタ)、ZOOM Party(ズムパ)vol1無事終了しました。

 

まずは種をまくプロジェクトの記録映像をみたあと、表現の不自由展実行委員のアライ=ヒロユキさんからMOCATaipeiで開催中の表現の不自由展とその説明を聞きました。

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今回の展示のタイトルは「解放への長い道程」で歴史も踏まえた展示になっているようです。

その後、フリートーク。美術畑ではない参加者もおられたので、美術の基準とは何か?表現の自由とはどこまでが自由なのか?

と、様々な視点で質問があり、それにアライさんや安田、夫の詫摩も答える場面もあり、なかなか面白い展開に。

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当日の様子(写っているのは4人にカットしてあります)

やはりこの面白さは、当日お金を払ってご参加いただかないとわからないですねっ。💕

ご興味ある方は2回目にご参加ください。

1回目の最後にアニメが最初、現代社会に対して批評的(左派的)だったのが2019年の炎上時には、どちらかというと保守的で右派的に変遷したのは何故なのか?

という話は気になりました。

というのも、2019年あいちでの表現の不自由展・その後でもトリエンナーレ出品作家によるコメントに「キュレーションがよくない」という発言があったからです。

これは以下の引用文にも検閲の常套手段と書かれてますが、いかにも作家本人(この場合、不自由展実行委員)に至らないところがあるかのような印象の植え付けをしていると感じました。

後日、名古屋市の検証委員会でも名古屋市の不払いの理由に「キュレーションの不備が」という言葉が何度も登場していました。

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そもそも津田芸術監督が「やりたい」と言って始めた2019年「表現の不自由・その後」展です。
アライさんは、「自分が芸術監督だったら不自由展はやらない」と言っていて、安田も2015年展は「きちんと関われない」と思い未見なので、その勇気は評価しますし、可視化されたものもあったでしょう。

しかし、その前の2015年に不自由展を成功させていたのは、実行委員会です。

「表現の不自由」を謳った特集で美術手帖 は、オリジナル作者とも言える不自由展実行委員に、意見を聞くべきだったのではないのでしょうか?

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安田はアライさんの言説に全部一致しているのではありません。

安田は、大村愛知県知事を高く評価していますし、裁判で「勝利」するのが正しいとも思いません。しかし最初裁判を起こすこと自体について否定的でしたが、現在は裁判とボイコットが圧力になったのだろうと思います。

再開の顛末の記述に対しても後発の様々な雑誌などで、「キュレーターが悪かった」と発言する人々と同じ人々が「自分たちのおかげで扉が開いた」というように改竄しています。これはおかしいのではないかなぁ?どうして誰も言わないのでしょう???

話はちょっと変わりますが、5月4日のZOOM Partyでは、「美・美術の基準とは何か」というような話もでて、芽が出るプロジェクト2013年記録集に掲載されている、上野俊哉さんの出没美術夜話はこのテーマにリンクしていて秀逸であったなぁと思い返していました。

また、上野俊哉さんは、現在マルクス・ガブリエルさんで有名な新実在論とリンクしている「思弁的実在論」への萌芽を感じる展評を(2013年に!)寄稿してくださり、やはり天才であった‥としみじみ感じいっています。ちなみに俊哉さんは、2016年に思弁的実在論とは何かという翻訳を出されています。

詳しくは芽が出るプロジェクト記録集(後編)をご覧ください。

上野俊哉さんは不良を自認していて、気に入らないことには舌鋒鋭い人です。イベントの時は率先して身軽にゴミを片付けるような上野さんを見た事がある安田も、決して毎日会いたい類の人ではありません。

しかし2007年(メガプロを始めた年)にTwitterなどで、東浩紀氏との確執が取り沙汰されていて、そこにはちょっと違和感を感じていました。
魚拓

東浩紀氏は「ずいぶん昔の言いがかり」で上野俊哉さんを排除したように思えます。(しかも仕事の中身ではない)

このように巧妙に「相手が悪い」ように持ってくる感じは、先述した「表現の不自由展実行委員」に「キュレーション」という誤りがあったかのような扱いを想起させます。

つまり現代の「赤狩り」は、わかりづらく巧妙になっているのではないでしょうか。

オタク領域は全くよくわからなかったので、2012年の出没美術夜話では、アライ=ヒロユキさんに御登壇いただきいろいろ話してもらい、ブルスタのズムパでも最後に話題になりましたが、徐々にいわゆるアニオタと言われる人々の一部が保守的・右翼的に変質したのは東浩紀氏やゲンロンも貢献したのではないでしょうか?

そして、小さいギャラリーでやっていて(助成金などなかったものの平和に)成功を収めた「表現の不自由展」がTwitterで炎上し、ひろしまトリエンナーレ2020が開催されなくなったのは、企画アドバイザー辞任 した東浩紀氏に遠因(その他に政治家の干渉もあるけれど)があるのではないでしょうか?

2020年5月 2日 (土)

Bloom Studio OPEN!  表現の不自由展・その後 を振り返る

2012年に6年目に突入した芽が出るプロジェクトは、「つながりひろがる地域支援事業」をこれまでの子供向けだけではなく大人に向けても継続して開催してほしいと市役所の人に言われ、それなら哲学対話がやりたいと、アートの話を聞いた後、哲学対話を行う「出没美術夜話」を始めました。

 

1回目のゲストはアライ=ヒロユキさんです。

当時「カオス・ラウンジ」がTwitterなどで話題なもののよくわからなかったので、アニメなどサブカルに詳しいので教えてほしいとお願いしました。

 

当時の「カオス・ラウンジ」は賛否両論で、SNSで喧々轟々だったせいか当日は定員以上の人が来場し、

アライさんは2ちゃんでいろいろ書かれたりしていたようで、カオスラ賛否に分かれてなかなか緊張感のある開催でした。

芽が出るプロジェクト記録集(後編)

に詳細を掲載していますので、ご覧ください。

 

2019年あいちトリエンナーレ、安田はパートナーシップ事業として円頓寺のギャラリーブランカでイベントを行いました。

2012年のプレイベントでゲストに来ていただいた、鷲田めるろさんがゲストに来てくださいました。

記録映像はYouTubeをご覧ください。↓

2019 Aug 24 Aichi Triennnale 2019 Partnership event Seedproject Screeninng and Talk

表現の不自由展・その後で炎上し、展示室が閉まってしまう中「種をまくプロジェクト」を上映し、そこで起こったことを語り、またどうしていくと良いのか?を来場者と語り合いました。

2022年に一宮に愛知トリエンナーレを誘致する会
のメンバーがその時のことを書いてくださいました。↑記事はこちら。

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途中から津田大介さんが参加してくれました。

 

表現の不自由展は2015年に東京のギャラリー古藤で一回目が開かれてますが、安田は「とても責任を負いきれない」と感じて見に行ってません。

そして津田芸術監督がトリエンナーレのメニューに加えたと聞いて、「勇気があるな」と思いました。

2019年8月24日のイベントでは、展示が再開するように最後に津田氏を応援しています。(リンク動画の最後部分をご覧ください)

ちなみに表現の不自由展・その後が展示再開した日にも見に行きました。

再開した日の様子はYouTubeでご覧ください。↓
2019年10月8日 あいちトリエンナーレ 展示再開!
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再開するまで閉まっていた扉の前で、アライ=ヒロユキさんと。

表現の不自由展は結局見れませんでしたが、「やりたいことを個人やグループで手探りしながら手作りで小さくてもやり遂げる」という姿勢に、安田は共感します。

そしてそれがいわゆる硬直化した従来のやり方を、脅かすような面白さを持つことがあると思います。

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これは2017年にスペインのレーナソフィアで見た映像の写真です。

「ファランヘの女性たち」のポストカードは、戦意高揚を目的にした日本の戦争画と同じプロパガンダです。

何かを宣伝する目的であるいは役に立つというのではなく、近代以降のアートは、基本的にアーティストのやりたいことから発するべきではないかと安田は考えています。しかし、現代に生きるアーティストであるからには、他者に見せたり働きかけた時点で、その時の社会状況を反映するのは必然で当然です。
おそらく平和の少女像も最初の作家の意図は被害者女性に深く共感したのではないでしょうか。そこから広がる活動というのは新しく、多くの人の心を動かしたのだろうと思います。

ところで、アーティスト・ラン・スペースの先駆けともいえる自宅展 を安田は夫の詫摩昭人と1997年に実施しました。132人が来訪し、京都新聞などに記事掲載されました。
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この度、COVID19で自粛が続く中、新たな展開を模索して自宅の踊り場にBloom Studioを開設しました。
Bloom Studio

ここでZOOMを使った双方向イベントを行います。

詳細とチケットは以下のリンクをご覧ください。↓
Bloom Studio ZOOM Party vol1

ゲストはアライ=ヒロユキさんです。

種をまくプロジェクトの記録映像をみた後で、話をするというスタイルは同じですが、
表現の不自由展・その後についても聞きたかったことを直接お話しできます。


上記のリンクからチケット1000円をお求めいただいた方に、招待状を送付します。

新しいことを始めるのは、勇気が必要だったり、拒否感を感じてしまったり。
歴史的に見ても例えば印象派は鉛のチューブや色彩理論といった近代の知識や日本などの異文化に接して新しい描き方を始めたのですが、最初は伝統的なサロンに受け入れられませんでした。

しかし現代ではどちらかというと保守的なイメージです。

しかしそうなるまでにその途中で何があったのか、どうしてこうなったのかを振り返るのは未来を作る為にも必要なことではないかと思います。

ぜひご参加ください。

2019年8月30日 (金)

2019年8月25日(日)種をまくプロジェクト&トーク 1995ー2005関西アートシーン ゲスト小吹隆文

茶ろん坪六で行った個展「よそもんの花」のクロージングイベントとして

種をまくプロジェクト上映会とトークを開催しました。

 

安田は2007年3月まで滋賀県に住んでいたので、会場には友人・知人が25人ほど集まってくれました。😃

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2001〜2005年に実施した種をまくプロジェクトの上映会の様子。

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坪六さんはお茶専門店でもあるので、三種類のお菓子と冷茶をいただき、

参加者同士しばし歓談。

そして【関西1995-2005アートシーン】ゲストは関西で長年アートライターとして活躍されている小吹隆文 さん。
安田が貸し画廊で個展をしている頃からの知人です。

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  • 小吹 映像を見て、まず記録の重要性を感じました。画廊以外の場所で作品を発表するという小さい動きはいろいろ当時もあったけれど、記録をとって見せやすい形にして、見せるということをやっていない。それをバイリンガルも意識していて、初期からやっていたのが「具体美術協会」。他のグループは作って終わりか、かろうじてポスターが残っているぐらいのものが多い。
  • 安田 種をまくプロジェクト以外の実物作品は、捨ててしまってほとんど残ってないですよ。 
  • 小吹 インスタレーションだからですよ。去年80年代展をやっていて、インスタレーションの作家は作品がほとんどなく、あっても部分だけとか写真だけを展示していました。種プロが5年で終了したのはなぜですか? 
  • 安田 長年続く団体を形成すると、団体を維持することだけに注力してしまって、在野であるとか、当初の目的を忘れてしまうと思っています。
  • 小吹 その通りですね。
  • 安田 94年ぐらいから貸画廊で個展をするようになりました。わたしは搾取されたくないと思って、別の方法を模索したのですが。
  • 小吹 90年代初期は貸画廊しか選択肢はなかった。美大の先生が学生に画廊を紹介して展覧会をやるという形で形骸化している部分があったけれど、最初の70年代の貸画廊は、もっとラディカルで、実験的で、借りれば好きなことができる場所だった。僕はその部分で貸画廊制度はよいと思っています。
  • 安田 もちろんそこに異論はありません。しかしわたしは既存の制度から別の発表形態を模索して97年にシールの作品を美術関係者に送るとか、自宅で展覧会を開くなどの方法を実行しました。今ではアーティスト・ラン・スペース(アーティストが運営する発表の場所)と言って一般的になっていますが、その頃はあまりなかった。 そして、そこから種をまくプロジェクトになっていきました。
  • 詫摩 自宅展は小吹さんが雑誌「ぴあ」に掲載してくれて、それで、自宅に全く知らない人が来ることになった。3週間無休で開催しました。昨日8月24日は名古屋でイベントを実施したが、当時の自宅展に来たという人が来てくれて、その頃は珍しい企画だったと言って、当時のチラシなどを保管したものを見せてくれました。
  • 安田 自宅展は、その前に岡山で自由工場をやっていた京都市立芸術大学の井上明彦さん、神戸芸術工科大学の森下明彦さん、などがこられました。当時は外でやることがまだ少なかったので注目されました。わたしは95年にワタリウムであった「水の波紋」の審査でゲント市美術館館長のヤン・フートに会った時、知り合った東恩納裕一さんがスタジオショウをしているという話を聞いて、自宅展を開催しました。
  • 小吹 2000年代の終わりぐらいに、京都で作家がグループでスタジオを借りて、展覧会をするのが流行した時期があった。安田さんは個展形式も並行して続けていたんですか?
  • 安田 いえ、やってないですね。周囲がコンセプチュアルな作家だったので、個人名かグループでやるのかはっきりさせなくてはいけないと思って、個人名の個展の資料はHPから消してやってきました。芽が出るプロジェクトを10年やった後、2018年の個展の前に復活させました。
  • 小吹 「関係性の美学」(コミュニケーション自体を作品とすること)そのものは90年代初めからありましたが、注目されだしたのは2000年代以降から。そう思うと、安田さんのコミュニケーションをテーマにしたプロジェクトは先駆的ですね。
  • 安田 ありがとうございます。基本的に交歓による見えない彫刻を構築していて、風船を飛ばすイベントを年一回以上するという以外、何をしてもよいと決めていたので、他者の力を借りることで広がりが持てたと思っています。
  • 詫摩 西前くんも3回目にかなり手伝ってくれましたね。
  • 西前 そうですね。公立文化施設に勤務していましたが、個人としてできることをやりました。少しづつ広がって来た個が公と近くなってくる感じが興味深いです。
  • 小吹 そんな安田さんが、今回の個展では油絵ということで、驚きました。DMの絵を見て何かのセットかと思いました。2006年に亡くなった画家の館勝生さんがずっと同じような作品を描いていたけど、実は年によって少しづつ違うんですね。安田さんの場合は切り替わりがすごい。この思い切りの良さはなんですか?
  • 安田 画廊ではインスタレーションの展示だけだったので、小吹さんは初めてわたしの油絵をご覧になったと思います。学生時代の恩師である村岡三郎は鉄の作家と言われていて、周りは鉄の作家で巨大な作品でした。その中でわたしは、自分でも持てるぐらいの軽さでボリュームを出せる紙のようなもので、身体性や女性性を生かしたいとは思っていますが、素材や手法を決めつけられたくないと思って色々な材料・手法を使っています。
  • 小吹 なるほど、美術って一言で言い表せないと思ってたんですが、美術評論家の加藤義夫氏とイベントで一緒になった時にそれじゃだめだと言われて、その後「価値観を広げていくもの」と言うようになったんですよ。
  • 安田 先週、美術教育学会があって、「ゴールポストギリギリを狙う」という話が出てまして、真ん中を狙う人もいれば、わざと外す人もいますから、なにが正解かは言えませんが、可能性を引き出したり、既存の価値観をひろげるというのはその通りだと思います。

この後、関西の現在の美術館、滋賀の情報などについて参加者からも様々な意見が出ていました。

ご参加いただいた方々、講師の小吹さんに厚く御礼申し上げます。

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2019年7月 3日 (水)

エロ とアートの関係性

エロスというと、アートの場合、大概女性のおヌードが出てきます。

ルネサンスのあった15世紀前後から神話の主人公を装わせて、

好きな女性を描いていたり。

Majan Majas

ゴヤも愛人と噂される人物を着衣と裸で描いてます。

最近でもエロをテーマにした作品はちょいちょいあり

ゾーニングされてたり、されてなかったり。

最近よく耳にする「ポルノは上流階級が認めないから、現代美術にとり入れる」

というのは、、、なんだかな〜。

一応女性として生きていると、
「これぐらい理解できるのが『良い女』だ。」
みたいな感じでエロネタを話してくるとか、
10代でもわざわざ卑猥な言葉を言わせたいだけだろうということを
言ってくるときがあってこれは

エロいのが嫌というよりは、

勝てそうな相手に嫌がらせしている感触

が卑怯でムカつく。

 

そしてポルノの本質とは単に性行為を見せるだけではなく、

力の差で相手を服従させ、

それが相手も快感だと思わせる(思い込む)ことではないかと。

男性が支配的なもの(あるいはその対象になっているという女性からの視点)だけ大絶賛な感じがします。

世間が認めない〜と、表現弱者のように振舞うのは、

如何なものか。


社会に出たら多勢で決定権を握ってて、

どうかするとやんわり全力で断ったり、

笑顔で逆手に取って話を通したり、

時には怒ったりで
日々かわしている身からすると
そっちの方が、多いやん。

そして、作品にエロがないと「なんだつまんない」

みたいなプレッシャーを与えられるのも、なんか、ムカつく。

清廉潔白できゃんきゃん言う女も好きじゃないけど、

なんと言うか、それがわからないようじゃアーティストじゃないね、ふふん。

って、のは片方だけの櫂で狭い男性主義アートという安全な海を漂っているに過ぎない。

と、わたしは思う。

 

2019年7月5日〜7日開催のART OSAKA 2019 に

eitoeikoから出品します。

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お買い上げ頂いた方限定で

安田特製エロビデオ

omake movie TIPICO
ご視聴いただけます。

エロに対する安田の様々な思いを感じていただけましたら幸いです。

*この作品はTwitterで相互フォロー中のbb-182さんなどの画像を使用させて頂いています。購入された方のみお楽しみください。

 

2018年10月19日 (金)

ペットを飼うということ

9月30日に女優の樹木希林さんがなくなりましたね。
樹木希林さんの最後の様子
樹木さんは「子供に育ってもらいたい。
死に様も含めて見てもらいたい。
それが私の願いだ」と言っていたそうです。

死に様を見るというのは
なかなか大事なことだと思います。

安田は、93年に夫とともにスペインに留学して
シルクロ・デ・ベラスアルテスというところで、
主にデッサンなどを描いてました。
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安田が描いたデッサン

スペインではテレビでも死体を写すことが多く、
生物画でも動物の死骸もあり、
死を思え=メメントモリ
の思想を感じることが多いです。

これは死を忘れるなという意味の言葉で、
現世での楽しみ・贅沢・手柄が空虚なものだという意味だったり、
死神が貧乏人も金持ちも等しく連れ去る、
などの意味を持つこともあります。

それを受けて、安田早苗90年代作品
では、死を連想させたり、
体験させる作品であったり、
というものを作っていました。

ところで、2018年9月1日〜22日eitoeikoで開催した「種をまく人」
で、Twitterで大変お世話になった 
ちゃんねるごきぶり
さんが、度々ペットの終生飼育を訴えておられます。

今まで知らなかったんですが、
飼いきれなくなって捨てる人
保健所に連れていく人
が多いんですね。

2018年9月1日(土)の五箇さんの講演でも、
アライグマはアニメの影響で飼う人が増えたが、
3週間もすると手に負えなくなり、
捨ててしまう人がたくさんいた。
との話でした。

安田家は子供の頃、両親が動物嫌いというか、
潔癖なところが(面倒が見きれないものは飼わない)あり、
せいぜい金魚ぐらいしか飼ったことがことがなかったんですが、
仕事で高校生と接することがあり、
動物を飼っている子は、
どこか温かみがあるなぁと感じていました。

そこで、自分の子供が飼いたいと言った時には、
飼ってみようと、
かな〜り決心して
責任を持てる中学1年生の時から
ウサギを飼い始めました。
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飼う前にペットショップの店員さんに、
必ず責任を持って飼ってくださいと、
ちょっと怖い感じで言われたのが記憶に残っています。

ウサギは声帯がないので静かだし、
実際に飼ってみてめちゃくちゃ負担ではなかったんですが、
長期に出かける時は預けたり、
調子が悪くなったら病院に通ったり、
暑い時は室内でクーラーの部屋に入れたり、
寒い時はヒーターをつけたり
細々としたお世話は必要です。

で、そんなこんなで8年ほど過ぎまして、
今年の4月は暑かったせいか、
5月の連休にお亡くなりになってしまいました。
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とても悲しかったです。

死ぬ前はバタバタと苦しそうでした。
大きくなって一人暮らしを始めている
子供も帰ってきてまして、
一緒にペット火葬でお弔いをしました。

そして、やっぱり愛する生物が死ぬのは辛いなあ。
今でも時々夢に見るぐらい辛い体験でしたが、
体験しないとわからないこともたくさんあるなぁと
つくづく感じています。

そして、今、15歳以下の学生と接することがあるので、
自分に何か力を得たくて安易に
「死ね」とか「殺す」という言葉を使うのも
心から悲しい体験をしていないからではないかな‥
などと思えます。

ペットは、一度飼ったら最後まで一緒に過ごし、
深い悲しみを体験した方が、
自分のためにも、
家族のためになると思います。

2018年9月30日 (日)

外来種の絵が出来るまで

今回「外来種」をテーマにするにあたって
最初、ヤン・ファーブルみたいにコガネムシを
実際に集めて作品にしようか
などと考えていたのですが、
「種」だと植物だし、
直接環境省にお問い合わせした方が
いいかなっっっっ
などと思いまして、
環境省のHPに掲載されている画像を使いました。

HPのスクリーンショット。
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ナガエツルノゲイトウの画像。
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これを鉛筆で輪郭だけ描いてみたのが2017年12月21日。
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水彩(時々遊びで描いたりはしていたものの、ちゃんと描くのは高校生ぶりかも)
で描いたのが同じ年の12月28日。
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他の外来種の画像も試して、
もう一度描いてみたのが、2018年3月18日。
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ちなみに水彩はボタニカルアート風に、背景を白く抜いています。
その時は、ロイヤルコペンハーゲンの「フローラダニカ」シリーズを意識して、
現時点での国の姿‥などと思いながら描いています。
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画像は有楽町にあるロイヤルコペンハーゲン旗艦店のフローラダニカ。

油絵にしてみては?とのアドバイスを受けて
スペイン留学以来25年ぶりぐらいに描いたのが2018年4月。
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1993年のスペイン(マドリッド)留学中はデッサンがほとんどで、
あまり油絵を描いてませんが、
プラド美術館で再三見たリベラなどの
下地を茶系統で描くやり方で
やや宗教画のような意識を持ちつつ
過度に美化したり劣化させないように描きました。
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なんとなく、背景の黒のテイストが似ているかと
余談ですが、スペイン絵画は他の作家も黒が美しいですね。

昨年危険生物がよく取り上げられ、
外来種が過度に危険視されるのも
楽観視されるのも
どうも違うなと思ったからです。

つまりは「脚色」の危険性ですね。

もともと観賞用で導入されたような経緯があるせいか、
写真で見ていても美しい。
美しいものは遠くから様々な物を
良くも悪くも結びつけてしまう。

外来種でも美しいものは美しい。
でも安易に考えて増やしてはいけない
それはなぜなのか?

そこが生命の謎であり魅力ではないかと、
わたしは思います。

2018年9月28日 (金)

2018年9月1日(土) eitoeiko 種をまく人 五箇公一氏 講演レポート

2018年9月1日(土) 神楽坂にあるギャラリー eitoeiko さん で開催した安田早苗個展「種をまく人」
オープニングイベントを行いました。

 

ゲストは国立環境研究所の五箇公一先生です。
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国立環境研究所HPの講師依頼フォームに書き込み、
広報の方から対応可能と言っていただき、
講演開催に至りました。
安田も、直接お話したのは初めてです。

 

去年からヒアリ、今年になって池の水全部抜く番組などなど‥
で話題の「外来種」ですが、
安田が2001年〜2005年限定で滋賀・京都で実施した
種をまくプロジェクト でも、「ハーブの種は繁殖力が強いからまくのは良くない」などと言われ、
う〜ん100個ぐらいでビニール袋に入れてるし、
水に溶ける紙風船なのに‥
外来種をまくつもりでやった訳ではないのに

 

外来種について専門家に直接色々聞きたい!
と、思い開催の運びとなりました。

 

講演は、まず外来種を防除する目的は
可愛い、綺麗な動物を守るだけではない、
「生物多様性」を守るということから。

 

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遺伝子の多様性がなくなると、
環境の変化に対応できず、
全滅するリスクが多くなる。
多様な生物が生き残らなければ、
人間が残らないため、
人間のエゴで防除している。とのこと。

 

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現代の絶滅の速さは加速度的で、
生き物の生息域が脅かされている。
普段の日常生活も生息域を破壊しているそうです。

 

外来種とはAlien species=よそ者 で人の手で移動させたもの。
その例として‥
東大教授の渡瀬庄三郎博士が
ウシガエル、アメリカザリガニは
大正時代に食用で、
マングースはハブ撲滅目的で持ち込んだが、
時代とともに外来種の価値も変わってきている。

 

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アライグマは1970年代アニメーションの影響で飼いたい人が増えたが、
2週間もすると飼いきれなくなる獰猛な動物だったため、
逃す人が続出して増えた。
日本には狂犬病はないが、
原産国の北米では狂犬病のベクターとして
危険性が重視され、教育もされているそうです。

 

また、外来種は来るだけではなく、
海外にも出て行っていて、
日本の葛がグリーンモンスターと言われてはびこっている。
撹乱環境に適応した外来種がはびこり、
どこに行っても同じ景観になる。

 

他にも話題のヒアリのことや
カエルツボカビの話も。‥

 

身近な自然がどんどん置き換わっているのは、
グローバル化のつけが回ってきている、
人間社会の問題だということです。

 

クワガタムシの遺伝塩基配列を調べ、
500万年かけてできた亜種が
人間の手で動き、
遺伝子撹乱が起こるとの説明も。
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もともと五箇先生はダニ学者で、
その生態を調べたり遺伝配列を調べているうちに、
全ての生命体の遺伝子がいかに影響を及ぼしあっているか
また、ダニを含めて寄生生物や病原生物も
生態系のバランスを維持する上で
重要な役割を果たしている。
ということに気がつかれたようです。

 

最後は日本ではクワガタムシ、カブトムシ、コガネムシと
普通の人でも使い分けているのに対して
英国では「ビートル」の一言でくくっている
クワガタムシ(甲虫類)がいかに日本で人気があるか?
それは日本人は、里山という環境の中で、
自然を愛していく生活をしなければ
生き残る道はなかったからではないのか?
などなど。

 

 

五箇先生はあちこちで講演されているので、
ぜひ一度生で聞かれることをお勧めします。

 

種をまくプロジェクト記録映像上映(40分)
その後、五箇先生にあらかじめ用意した質問を。
1)以前から日本にいた外来生物が、2004年に規制されることになったのは何故なのですか?

 

2)2017年に、外来種あるいは危険生物が度々取り上げられたのは、何故なのですか?

 

3)外来種に滅ぼされた在来種にはどのようなものがあるのですか?

 

4)意図的に持ちこまれた外来種と、偶然持ち込まれた外来種について。

 

5)遺伝的撹乱とは何ですか、どうして問題なのですか?

 

6)日本で販売されている種を100個ぐらいビニール袋に入れて
風船につけて飛ばしました。どの程度影響があると思われますか?

 

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特に気になっていた
5)遺伝的撹乱
にも丁寧にお答えいただきました。

 

例えばニホンザルとアカゲザルとの混血の殺処分に
倫理観から反対の声があるとか、
トキは中国産個体との雑種で生き残らせる方策が採られたが、
日本産トキが死滅して、
現在は中国産トキを仕方なく
増やして放鳥している。とか。

 

遺伝子の固有性は地域環境によって育まれたもの。
進化の歴史的産物。
一度撹乱され、雑種化が進行すれば
元の固有性を取り戻すことは困難。

 

何が起こるのかわからない
ブラックボックスであるので
そこに置いておくのが最善である
という見解であるとか。

 

色々な意見があるけれど、
それも多様性なのであり、
客観的なデータに基づき、
コンセンサスを得るのが
大事であるとのことです。

 

6)については、
一般的に園芸品種が自然界で生き残るのは難しいが、
絶対ということはない。

 

学者の意見は斜めから聞いて、
セカンドオピニオンを置くことが重要である。
とのことです。

 

安田は、美も生命も
自己目的的で予測不可能であるところが
面白いなと思いました。

 

また、「種をまくプロジェクト」以前は
タブー(禁忌)をテーマにしたコンセプチュアルアート作品
制作していたのに急に変わった。

 

と言われることもありましたが、
画廊を飛び出すという挑戦をしたことで、
外来種というタブーにアクセスしてしまい、
ずっと、やっていることは変わらないな‥
などと、思っていました。

 

 

それにしても、
グローバル化と切り離せない外来種問題、
色々話も膨らみ、
考えさせられるところが
面白かったです。

 

 

2018年9月21日 (金)

安田早苗 種をまく人 記録映像上映会のお知らせ

安田早苗個展 種をまく人
展示の最終日である2018年9月22日に
「種をまくプロジェクト」記録映像上映会を開催します。

Unnamed
Unnamed1

17時〜
18時〜
の2回です。

上映の合間と終了後は
外来種であるアカツメクサの花酒や
ソフトドリンクなどを
お楽しみいただきながら
ご歓談いただけます。

入場無料 
予約不要

今回、本当にミニマルでスッキリした良い展示ですが、
映像を見ないと「種をまくプロジェクト」
についてよく分からないと思います。

記録映像はネットなどで公開せず、
実際に見ていただく形で
これまでも、これからも上映します。

これまでご覧いただいた方には、
ご共感いただけるポイントがいくつかあり、
お楽しみいただけるようです。

お気軽にお越しください。

2018年8月18日 (土)

外来生物のなにが悪い?

安田早苗、20年ぶりの個展「種をまく人」を9月1日〜22日まで開催致します。
場所は神楽坂にあるユニークかつお洒落なギャラリーeitoeikoさんです。
プレスリリースはこちら

9月1日(土)18時〜20時、国立環境研究所の五箇公一先生
による講演「外来生物のなにが悪い?」と
種をまくプロジェクト上映会を開催します。

最近、池の水を全部抜く番組や
ノネコなどで話題の外来種ですが、
一体なにが悪いのか?
実際どうすれば良いのか?
様々な疑問がわいてきます。

そして種をまくプロジェクトとの関わりは?

一般からの質問の時間も設けますので、
ぜひご予約の上、ご参加下さい。


ウェブサイト www.eitoeiko.com
お問合わせ ei@eitoeiko.com 担当 癸生川(きぶかわ)


Ppho5

ウエブ版美術手帖に記事掲載されました。

Peatixでもお申し込みできます。


2017年7月27日 (木)

夏の工作教室3回目

今年も工作教室をお願いしたい‥とのことで、
児童クラブに行って参りました。

今回は、ビー玉が入っている起き上がり小法師を作ります。
Wj1

夏休みとはいえ、ご両親は仕事なので、大勢いて賑やかです。


Wj2

スタートとゴールを決めて、その間を二本線で繋げて道を作ります。
くるりと曲げられたら良いね、という説明をしましたが、
一年生はレントゲン図法の年齢なので、
ちょっと難しい。

Wj3_2

指導員さんたちが線を入れてくれたところを切って、
両面テープをつけると箱型になります。
ビー玉を使った起き上がり小法師を
作るのがなかなか大変でしたが、
皆、集中し、頑張って制作してくれました。
楽しかったです。


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