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2018年10月19日 (金)

ペットを飼うということ

9月30日に女優の樹木希林さんがなくなりましたね。
樹木希林さんの最後の様子
樹木さんは「子供に育ってもらいたい。
死に様も含めて見てもらいたい。
それが私の願いだ」と言っていたそうです。

死に様を見るというのは
なかなか大事なことだと思います。

安田は、93年に夫とともにスペインに留学して
シルクロ・デ・ベラスアルテスというところで、
主にデッサンなどを描いてました。
Dsc_0959
安田が描いたデッサン

スペインではテレビでも死体を写すことが多く、
生物画でも動物の死骸もあり、
死を思え=メメントモリ
の思想を感じることが多いです。

これは死を忘れるなという意味の言葉で、
現世での楽しみ・贅沢・手柄が空虚なものだという意味だったり、
死神が貧乏人も金持ちも等しく連れ去る、
などの意味を持つこともあります。

それを受けて、安田早苗90年代作品
では、死を連想させたり、
体験させる作品であったり、
というものを作っていました。

ところで、2018年9月1日〜22日eitoeikoで開催した「種をまく人」
で、Twitterで大変お世話になった 
ちゃんねるごきぶり
さんが、度々ペットの終生飼育を訴えておられます。

今まで知らなかったんですが、
飼いきれなくなって捨てる人
保健所に連れていく人
が多いんですね。

2018年9月1日(土)の五箇さんの講演でも、
アライグマはアニメの影響で飼う人が増えたが、
3週間もすると手に負えなくなり、
捨ててしまう人がたくさんいた。
との話でした。

安田家は子供の頃、両親が動物嫌いというか、
潔癖なところが(面倒が見きれないものは飼わない)あり、
せいぜい金魚ぐらいしか飼ったことがことがなかったんですが、
仕事で高校生と接することがあり、
動物を飼っている子は、
どこか温かみがあるなぁと感じていました。

そこで、自分の子供が飼いたいと言った時には、
飼ってみようと、
かな〜り決心して
責任を持てる中学1年生の時から
ウサギを飼い始めました。
1525565568934

飼う前にペットショップの店員さんに、
必ず責任を持って飼ってくださいと、
ちょっと怖い感じで言われたのが記憶に残っています。

ウサギは声帯がないので静かだし、
実際に飼ってみてめちゃくちゃ負担ではなかったんですが、
長期に出かける時は預けたり、
調子が悪くなったら病院に通ったり、
暑い時は室内でクーラーの部屋に入れたり、
寒い時はヒーターをつけたり
細々としたお世話は必要です。

で、そんなこんなで8年ほど過ぎまして、
今年の4月は暑かったせいか、
5月の連休にお亡くなりになってしまいました。
Dsc_1064

とても悲しかったです。

死ぬ前はバタバタと苦しそうでした。
大きくなって一人暮らしを始めている
子供も帰ってきてまして、
一緒にペット火葬でお弔いをしました。

そして、やっぱり愛する生物が死ぬのは辛いなあ。
今でも時々夢に見るぐらい辛い体験でしたが、
体験しないとわからないこともたくさんあるなぁと
つくづく感じています。

そして、今、15歳以下の学生と接することがあるので、
自分に何か力を得たくて安易に
「死ね」とか「殺す」という言葉を使うのも
心から悲しい体験をしていないからではないかな‥
などと思えます。

ペットは、一度飼ったら最後まで一緒に過ごし、
深い悲しみを体験した方が、
自分のためにも、
家族のためになると思います。

2018年9月30日 (日)

外来種の絵が出来るまで

今回「外来種」をテーマにするにあたって
最初、ヤン・ファーブルみたいにコガネムシを
実際に集めて作品にしようか
などと考えていたのですが、
「種」だと植物だし、
直接環境省にお問い合わせした方が
いいかなっっっっ
などと思いまして、
環境省のHPに掲載されている画像を使いました。

HPのスクリーンショット。
20180226_145407

ナガエツルノゲイトウの画像。
Nagaetsuru2

これを鉛筆で輪郭だけ描いてみたのが2017年12月21日。
Img_20180930_121652_571

水彩(時々遊びで描いたりはしていたものの、ちゃんと描くのは高校生ぶりかも)
で描いたのが同じ年の12月28日。
Img_20180930_120016_457

他の外来種の画像も試して、
もう一度描いてみたのが、2018年3月18日。
Img_20180930_120741_749

ちなみに水彩はボタニカルアート風に、背景を白く抜いています。
その時は、ロイヤルコペンハーゲンの「フローラダニカ」シリーズを意識して、
現時点での国の姿‥などと思いながら描いています。
Dsc_0880
画像は有楽町にあるロイヤルコペンハーゲン旗艦店のフローラダニカ。

油絵にしてみては?とのアドバイスを受けて
スペイン留学以来25年ぶりぐらいに描いたのが2018年4月。
Img_20180908_074916_379

1993年のスペイン(マドリッド)留学中はデッサンがほとんどで、
あまり油絵を描いてませんが、
プラド美術館で再三見たリベラなどの
下地を茶系統で描くやり方で
やや宗教画のような意識を持ちつつ
過度に美化したり劣化させないように描きました。
Ribera_andres01
なんとなく、背景の黒のテイストが似ているかと
余談ですが、スペイン絵画は他の作家も黒が美しいですね。

昨年危険生物がよく取り上げられ、
外来種が過度に危険視されるのも
楽観視されるのも
どうも違うなと思ったからです。

つまりは「脚色」の危険性ですね。

もともと観賞用で導入されたような経緯があるせいか、
写真で見ていても美しい。
美しいものは遠くから様々な物を
良くも悪くも結びつけてしまう。

外来種でも美しいものは美しい。
でも安易に考えて増やしてはいけない
それはなぜなのか?

そこが生命の謎であり魅力ではないかと、
わたしは思います。

2018年9月28日 (金)

2018年9月1日(土) eitoeiko 種をまく人 五箇公一氏 講演レポート

2018年9月1日(土) 神楽坂にあるギャラリー eitoeiko さん
で開催した安田早苗個展「種をまく人」
オープニングイベントを行いました。

ゲストは国立環境研究所の五箇公一先生です。
Img_6621

国立環境研究所HPの講師依頼フォームに書き込み、
広報の方から対応可能と言っていただき、
講演開催に至りました。
安田も、直接お話したのは初めてです。

去年からヒアリ、今年になって池の水全部抜く番組などなど‥
で話題の「外来種」ですが、
安田が2001年〜2005年限定で滋賀・京都で実施した
種をまくプロジェクト
でも、「ハーブの種は繁殖力が強いからまくのは良くない」などと言われ、
う〜ん100個ぐらいでビニール袋に入れてるし、
水に溶ける紙風船なのに‥
外来種をまくつもりでやった訳ではないのに

外来種について専門家に直接色々聞きたい!
と、思い開催の運びとなりました。

講演は、まず外来種を防除する目的は
可愛い、綺麗な動物を守るだけではない、
「生物多様性」を守るということから。

Img_6622_2
遺伝子の多様性がなくなると、
環境の変化に対応できず、
全滅するリスクが多くなる。
多様な生物が生き残らなければ、
人間が残らないため、
人間のエゴで防除している。とのこと。

Img_6630
現代の絶滅の速さは加速度的で、
生き物の生息域が脅かされている。
普段の日常生活も生息域を破壊しているそうです。

外来種とはAlien species=よそ者 で人の手で移動させたもの。
その例として‥
東大教授の渡瀬庄三郎博士が
ウシガエル、アメリカザリガニは
大正時代に食用で、
マングースはハブ撲滅目的で持ち込んだが、
時代とともに外来種の価値も変わってきている。

Img_6637
アライグマは1970年代アニメーションの影響で飼いたい人が増えたが、
2週間もすると飼いきれなくなる獰猛な動物だったため、
逃す人が続出して増えた。
日本には狂犬病はないが、
原産国の北米では狂犬病のベクターとして
危険性が重視され、教育もされているそうです。

また、外来種は来るだけではなく、
海外にも出て行っていて、
日本の葛がグリーンモンスターと言われてはびこっている。
撹乱環境に適応した外来種がはびこり、
どこに行っても同じ景観になる。

他にも話題のヒアリのことや
カエルツボカビの話も。‥

身近な自然がどんどん置き換わっているのは、
グローバル化のつけが回ってきている、
人間社会の問題だということです。

クワガタムシの遺伝塩基配列を調べ、
500万年かけてできた亜種が
人間の手で動き、
遺伝子撹乱が起こるとの説明も。
Img_6639

もともと五箇先生はダニ学者で、
その生態を調べたり遺伝配列を調べているうちに、
全ての生命体の遺伝子がいかに影響を及ぼしあっているか
また、ダニを含めて寄生生物や病原生物も
生態系のバランスを維持する上で
重要な役割を果たしている。
ということに気がつかれたようです。

最後は日本ではクワガタムシ、カブトムシ、コガネムシと
普通の人でも使い分けているのに対して
英国では「ビートル」の一言でくくっている
クワガタムシ(甲虫類)がいかに日本で人気があるか?
それは日本人は、里山という環境の中で、
自然を愛していく生活をしなければ
生き残る道はなかったからではないのか?
などなど。


五箇先生はあちこちで講演されているので、
ぜひ一度生で聞かれることをお勧めします。

種をまくプロジェクト記録映像上映(40分)
その後、五箇先生にあらかじめ用意した質問を。
1)以前から日本にいた外来生物が、2004年に規制されることになったのは何故なのですか?

2)2017年に、外来種あるいは危険生物が度々取り上げられたのは、何故なのですか?

3)外来種に滅ぼされた在来種にはどのようなものがあるのですか?

4)意図的に持ちこまれた外来種と、偶然持ち込まれた外来種について。

5)遺伝的撹乱とは何ですか、どうして問題なのですか?

6)日本で販売されている種を100個ぐらいビニール袋に入れて
風船につけて飛ばしました。どの程度影響があると思われますか?

Img_6651


特に気になっていた
5)遺伝的撹乱
にも丁寧にお答えいただきました。

例えばニホンザルとアカゲザルとの混血の殺処分に
倫理観から反対の声があるとか、
トキは中国産個体との雑種で生き残らせる方策が採られたが、
日本産トキが死滅して、
現在は中国産トキを仕方なく
増やして放鳥している。とか。

遺伝子の固有性は地域環境によって育まれたもの。
進化の歴史的産物。
一度撹乱され、雑種化が進行すれば
元の固有性を取り戻すことは困難。

何が起こるのかわからない
ブラックボックスであるので
そこに置いておくのが最善である
という見解であるとか。

色々な意見があるけれど、
それも多様性なのであり、
客観的なデータに基づき、
コンセンサスを得るのが
大事であるとのことです。

6)については、
一般的に園芸品種が自然界で生き残るのは難しいが、
絶対ということはない。

学者の意見は斜めから聞いて、
セカンドオピニオンを置くことが重要である。
とのことです。

安田は、美も生命も
自己目的的で予測不可能であるところが
面白いなと思いました。

また、「種をまくプロジェクト」以前は
タブー(禁忌)をテーマにしたコンセプチュアルアート作品
制作していたのに急に変わった。

と言われることもありましたが、
画廊を飛び出すという挑戦をしたことで、
外来種というタブーにアクセスしてしまい、
ずっと、やっていることは変わらないな‥
などと、思っていました。


それにしても、
グローバル化と切り離せない外来種問題、
色々話も膨らみ、
考えさせられるところが
面白かったです。

2018年9月21日 (金)

安田早苗 種をまく人 記録映像上映会のお知らせ

安田早苗個展 種をまく人
展示の最終日である2018年9月22日に
「種をまくプロジェクト」記録映像上映会を開催します。

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17時〜
18時〜
の2回です。

上映の合間と終了後は
外来種であるアカツメクサの花酒や
ソフトドリンクなどを
お楽しみいただきながら
ご歓談いただけます。

入場無料 
予約不要

今回、本当にミニマルでスッキリした良い展示ですが、
映像を見ないと「種をまくプロジェクト」
についてよく分からないと思います。

記録映像はネットなどで公開せず、
実際に見ていただく形で
これまでも、これからも上映します。

これまでご覧いただいた方には、
ご共感いただけるポイントがいくつかあり、
お楽しみいただけるようです。

お気軽にお越しください。

2018年8月18日 (土)

外来生物のなにが悪い?

安田早苗、20年ぶりの個展「種をまく人」を9月1日〜22日まで開催致します。
場所は神楽坂にあるユニークかつお洒落なギャラリーeitoeikoさんです。
プレスリリースはこちら

9月1日(土)18時〜20時、国立環境研究所の五箇公一先生
による講演「外来生物のなにが悪い?」と
種をまくプロジェクト上映会を開催します。

最近、池の水を全部抜く番組や
ノネコなどで話題の外来種ですが、
一体なにが悪いのか?
実際どうすれば良いのか?
様々な疑問がわいてきます。

そして種をまくプロジェクトとの関わりは?

一般からの質問の時間も設けますので、
ぜひご予約の上、ご参加下さい。


ウェブサイト www.eitoeiko.com
お問合わせ ei@eitoeiko.com 担当 癸生川(きぶかわ)


Ppho5

ウエブ版美術手帖に記事掲載されました。

Peatixでもお申し込みできます。


2017年7月27日 (木)

夏の工作教室3回目

今年も工作教室をお願いしたい‥とのことで、
児童クラブに行って参りました。

今回は、ビー玉が入っている起き上がり小法師を作ります。
Wj1

夏休みとはいえ、ご両親は仕事なので、大勢いて賑やかです。


Wj2

スタートとゴールを決めて、その間を二本線で繋げて道を作ります。
くるりと曲げられたら良いね、という説明をしましたが、
一年生はレントゲン図法の年齢なので、
ちょっと難しい。

Wj3_2

指導員さんたちが線を入れてくれたところを切って、
両面テープをつけると箱型になります。
ビー玉を使った起き上がり小法師を
作るのがなかなか大変でしたが、
皆、集中し、頑張って制作してくれました。
楽しかったです。


あんどん作り

近所の夏祭りで手作りのあんどんを飾りたいということになり、
制作指導としてご協力させていただきました。

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風船に半紙を貼って、作ります。
20人ぐらいですが、ちょうど良い感じ。
色紙やセロハンなど途中で張り込んで3層にしました。

W2

できた作品たち。皆、それぞれ違った個性があって素敵ですねえ。


W3

風船を抜いて、弱い部分は補強をし、
別の方が作った台座をつけて、
外に展示しました。

風に飛んで行かないか心配して実験したり、
度々見に行ったりしましたが、
お祭りの間、無事でした。

お祭りの後は家にお持ち帰り。
中にLEDライトを入れたので、
長く手元で楽しんでもらえると良いなあ。


2016年8月 2日 (火)

夏の工作教室

今年も去年と同じく学童さんにてワークショップさせていただきました。
ことしは、指導員さんの提案を受けて、
風船に紙を貼る張り子の技法で「風鈴」をつくることに。

1日目は風船に半紙やお花紙、色紙を重ねて貼って張り子をつくります。
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できたものを窓辺で乾かします。
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2日目はシールやスパンコールで飾り付けたり描いたり、鈴をつけたり。
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指導員さん達がいろいろ準備してくださったこともあり、
なかなかかわゆい作品がたくさんできました。
工作も楽しいですねえ。(◎´∀`)ノ

2016年2月24日 (水)

市民企画講座にて講演させて頂きました♬

アートネット@まちださん企画による町田市生涯学習センター 市民企画講座
Shiminnkikaku
にて、2016年2月20日(土)に講演させて頂きました。

1960年代から2000年代にかけて、主に画廊や美術館外で団体や個人で行われる
パフォーマンス、イベント、アースワーク、サイトスペシフィックなどなど
の紹介のあと、「種をまくプロジェクト」と「芽が出るプロジェクト」
の紹介をする…という流れでしたが、
自分自身も整理されて、大変良い機会を頂いたと思っています。
感謝・感激。

作品はほとんど捨ててしまっているので、やはり記録は大事ですねえ。
残部がある記録集を持っていったところ、受講生の方々が皆さん全部
持ち帰られました。

記録集について、ご興味ある方がおられましたら、
megainfo1968*gmail.com(*は@に変えてください)
まで、お問い合わせ下さい。

2015年11月 2日 (月)

サトヤマアートサンポにてワークショップしました♬

川崎市麻生区黒川地域にて2015年10月31日(土)〜11月7日(日)まで
アート作品を展示するサトヤマアートサンポにて
子ども達と一緒に竹のドームを作ってきました。

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竹は、明治大学農場に生えていた篠竹を丸いまま使います。
一辺が130センチの五芒星に80センチの辺をつけて5角形をつくります。
今回は、子ども1人につき1個つくりました。

ドーム1個につき5角形は6面必要です。
今回は2個のドームを制作。

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5角形の間を3角形になるように麻ひもなどで留めていくと、
12=20面体の半分の形が出来上がります。

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農業用の寒冷紗で全体に覆い、安全ピンでフェルトを飾り付けたり、
油性ペンで描いたりしました。
ハロウィン当日だったので、ハロウィン風の飾りなどなど。
保護者さんもノリノリで制作して下さいました。

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設置した竹やぶにて、お手伝いしてくれた
美術教育を勉強している学生さんたちとパチリ。

7日には作品ツアーも開催されました。
詳細はサトヤマアートサンポをご覧下さい。

黒川は、とても良いところですよ。
色々な作品も設置されました。


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設置したあとの写真。
一週間置きましたが、形の崩れはありませんでした。
ドーム構造は丈夫なんですね。

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